外国語表記の落とし穴
こんにちは、「伝わる翻訳」のyamadaです。
今回も前回に引き続き、外国語表記についてお伝えしたいと思います。
その「お知らせ」の英語版、大丈夫ですか?
「インバウンド」という言葉
日本に来る外国人観光客のために英語や中国語など外国語を併記した掲示が多くなってきました。駅や道路など公共の場所だけでなく、ホテルや空港、百貨店、飲食店、免税店、ドラックストアーなど、みなさん、頑張っています!!
*インバウンド(inbound)とは、「外から中に」というニュアンスがあり、「訪日する外国人観光客を集めること」を意味します。
"Bad English Signs in Japan"
このキーワードをインターネットで検索してみてください。外国人にネタにされてしまっています。笑える人はいいのですが、真面目に出している人からすれば、「えっ!そんなに変なの!?」と思うかもしれません。誰かが指摘してくれるまでずっとその掲示物は公衆の面前にさらされていることです。誰も指摘してくれないということも・・・
実例をひとつ紹介します^^
これは東京都内のホテルの掲示です。 「トイレは貸さないよ〜」のはずが・・・
"Please refrain from using the bathroom alone"
<公衆トイレがございますので、そちらをご利用くださいませ>
この英語の表示だともっと借りに来る人が増えてします? なぜかわかりますか?
日本語が全くわからない外国人がこの英語を見た場合、どんな意味になるのか?
<お1人様でのトイレのご利用はご遠慮ください>となります。
つまり、「2人以上でトイレをお使いください」→ 多くの人が利用する!!
ということになります。"alone" = 「〜だけ」と使いたかったんでしょう!
ちなみにこれは、台湾の台北101観景台のトイレの表示です。
用が済んだら、手を洗ってください。「用が済んだら」という部分に必要性を感じます
翻訳ソフトは使えるのか?
私が言いたいことは、「google翻訳」などは当てにしてはいけないということです。
googleさんは、言葉を変換することは可能ですが、文章構成力がないのです。
スペルの間違いとかであれば、いいのかもしれません!!
外部情報として「お客様 各位」で始まるような丁寧な文章を掲示するのであれば、
必ずネイティブの人にチェックしてもらいましょう。
私がお伝えしたいこと
(直訳ではなく)丁寧な翻訳をすることによって、文章の背景に隠れている外国語の
感覚や詳細を正しく伝えられることができれば、それを見ている人、読んでいる人、
聞いている人も元の外国語のニュアンスを同じように捉えられるようになるため、
その結果、世界が広がることになります。「正しい翻訳」は情報のパイプラインを
作り、世界を広げる大切なツールとも言えるのではないでしょうか。
少なくとも電車などの交通機関を含めた公共施設で、外国人の目に触れる表示は、
間違いがないようにすべきであるということ、そして「翻訳」の大事さを
皆さまと共有したいです。
皆さまが、安心して掲示が出せるように、今ある外国語標記についてご不安があれば
一度ご相談ください。
masa
〜多言語翻訳サービスで外国語による情報発信〜
Honyaku Japan - 山田翻訳事務所