【国際化は日本語版から始まる - vol.3】
こんにちは、「伝わる翻訳」のyamadaです。
翻訳で失敗しないために
本日5月4日(木)、「翻訳で失敗しないため」シリーズ 第3回です。
前回は
文章使うのは、言葉でなければ説明できない内容や、
言葉で伝えるのが最も効果的な場合に限定しましょう。
【言葉で伝える必要、ありますか?- vol.2】 - 「伝わる翻訳」言葉のコンシェルジュ - 山田翻訳事務所
国際化は日本語版から始まる
日本文化やスポーツ、文学、社会慣習等に根ざした慣用句や比喩、故事成語などは、日
本人には理解できても読者には通じないため、翻訳の際には説明を加えたり、わかりや
すく書き換える等の手間がかかります。それだけ誤訳・悪訳の原因にもなりやすいの
で、なるべく避けましょう。
文章表現だけでなく、視覚情報にも配慮しましょう。同じ絵を見ても、外国人が日本人
と同じ印象を受けるとは限りません。例えば、寺を表す地図記号のまんじは、海外では
鉤十字と誤解されることが多く、国によっては法律に抵触します。「夏休みの話だから
カブトムシの絵」といった連想も、外国では、通じません。
例えば
1998年1月に日本企業の代表者と面談した英国のブレア首相は、英国経済立て直しのた
めに”full monty”で行く所存だと語りました。すべてをかなぐり捨てて全力を尽くす、と
いうジョークだったのですが、あいにく映画「フル・モンティー」は日本ではまだ未公
開。相手にポカンとされただけでした。
ポイント
ときには日本らしさを出すのが効果的な場合もありますが、現地で通じるかどうか確認
しておく必要があります。電話番号、単位などを現地に合わせておくこともお忘れなく。
次回は、5月9日(火) 「この翻訳、いくらかかりますか? - vol.4」です
〜多言語翻訳サービスで外国語による情報発信〜
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言葉による壁を取り除き、国境を越えて感動を伝えたい!!
Honyaku Japan - 山田翻訳事務所
代表 山田将史 Masafumi Yamada