タイポグラフィの規則は世界共通? - vol.16
こんにちは、「伝わる翻訳」のyamadaです。
翻訳で失敗しないために
本日6月20日(火)、「翻訳で失敗しないため」シリーズ 第16回です。
タイポグラフィの規則は世界共通?
印刷・DTP業者の多くは、タイポグラフィ(文字印刷体裁)の規則が言語によって異な
ることを知らないか、知っていても重視せず、外国語の文章を自国語の規則に合わせて
「調整」してしまいがちです。
例えば、言語によって句読点や引用記号は異なります。数字の桁区切りも、日本語と英
語では€1,234.50 等と書きますが、これは世界共通ではなく、€1.234,50 、€1 234,50
€1’234.50など、言語によって様々な表記法があります。標準キーボードで入力できない
記号付き文字も要注意です。
米国のある地方自治体が100年の歴史を祝う2ヶ国語の垂れ幕を飾りましたが、スペイ
ン語では“100 anos”を祝うと書かれていました。 Año は年のことですが、anoだと肛門
になってしまいます。(もし日本語の文章から濁点を省略したら、とんな文かててくる
か考えてみてくたさい)
ポイント
植字ミスひとつひとつは大きな問題ではないかもしれませんが、こうした間違いがいく
つもあると、読者は不快に感じます。外国語のタイポグラフィの規則はきちんと守るよ
うにしましょう。
いかがだったでしょうか?
次回は、6月22日(木)「バイリンガルなら翻訳もできるだろうの落とし穴 - vol17」
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言葉による壁を取り除き、国境を越えて一緒に感動を伝えませんか?!
山田翻訳事務所 代表 山田将史 Masafumi Yamada