「バイリンガルなら翻訳もできるだろう」の落とし穴 - vol.17
こんにちは、「伝わる翻訳」のyamadaです。
翻訳で失敗しないために
本日6月22日(木)、「翻訳で失敗しないため」シリーズ 第17回です。
翻訳者とバイリンガルの違いが、皆さんはわかりますか?
「バイリンガルなら翻訳もできるだろう」の落とし穴
プロの翻訳者は、本格的には「物書き」です。訳文といえど、読ませる力のある文章を
書けてこそプロなのです。言語に堪能であるだけでなく、ふたつの言語を結ぶ架け橋と
して、原文のメッセージを読み取り、適切な文体と用語で母国語の文章に昇華させるこ
とができるのが翻訳者です。
一方、バイリンガルとは二つの言語を流暢に話せることですが、情報を一方の言語から
もう一方の言語に変換する能力に優れているとは限りません。さらに、自称バイリンガ
ルの人が自分のコミュニケーション能力を過大評価する傾向があるというのは、多くの
人が認めるところです。
例えば
フランスの高級サンドイッチチェーンLisa'sは、海外フランチャイズ募集広告に、自称バ
イリンガルの従業員が考案した英文を使いましたが、意味不明のスローガンを見て応募
して来る人は誰もいませんでした。
ポイント
バイリンガルだからというだけでは、文章力や翻訳スキルが高いという保証にはならな
いのです。
いかがでしたでしょうか?
次回は、「技術翻訳は単純作業って本当? - vol.18」です。
お楽しみに〜
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山田翻訳事務所 代表 山田将史 Masafumi Yamada